ビジネスマナーとは

カテゴリー:ビジネスマナー
2017.06.21

お仕事をスムーズに進めるための基本となるビジネスマナー。

 

一回り上の男性からのご依頼で、マンツーマンレッスンを行いました。

ご希望の内容は、立ち居振る舞い、お辞儀、あいさつの仕方でした。

 

社員研修など多くの社会人にご指導されている立場の方なので、必要ないのではと思ったのですが、立ち居振る舞い、お辞儀、名刺交換などは、経験上覚えてくるものだったので、きちんと習ったことがないのでとのことでした。

様々な場面で多くの方の前に立つのに、一度確かめておきたいとのことです。

 

 

実際に動いてみると、

お辞儀のとき、視線が足元に落ちて首だけ下がりすぎてしまったり、

最後にぴょんと跳びはねて落ち着くようなお辞儀だったり、

深いお辞儀では、手がバランスを取ろうとお尻の方へいってしまったり、

離席の際には、声こそないものの「どっこいしょ」とひざにどっかり腕をついてたちあがってしまったり、

歩いてみると、ゆっくりすぎて偉そうに見えてしまったり・・・

 

ベテランの社会人であるほど、染み付いてしまった動きのクセがあるのもですね。

レッスンで、スマートな立ち居振る舞いを再確認していただくことができました。

 

 

 

 

 

 

ただ、型にはまった立ち居振る舞いは、あくまでも基本です。

実際のマナーとしては、もう一歩先に進みます。

 

 

 

「マナー」「礼儀」とは、

社交上の心得、心くばり、配慮、相手に対してとるべき態度のこと。

 

 

「エチケット」「作法」とは、

人付き合いを円滑にするための常識的なルール、技術、しきたりのこと。

 

 

 

「マナー」と「エチケット」は、「礼儀作法」として一緒にされてしまうことが多いので、とりあえず型を覚えておけば、恥をかかないでしょう…という考え方が増えているように思います。

お辞儀の角度や名刺交換のノウハウなど、やはり型だけにとらわれてしまいがちですが、実際にはそれだけでは上手く行きません。

なぜそうするのか理由を意識して、その状況でもっともふさわしい振る舞いをすることが必要です。

 

 

 

例えば、あいさつをするときでも、相手の状況を瞬時に把握できるかどうかです。

 

語先後礼、角度は30度、ファストインスローアウトなどの型を守ることにこだわって、時間をかけて丁寧にきれいなお辞儀をしたところで、もしも相手が急いでいるときだったら、返って失礼な態度になってしまいます。

 

もしも相手がなにか取り込み中だと伺える場合は、立ち止まって笑顔で明るくあいさつをするのではなく、おじゃましないようにアイコンタクトのみの目礼にするとご迷惑がかかりません。

 

お辞儀の種類も、会釈15度、敬礼30度、最敬礼45度といわれているお辞儀の角度もあくまでも目安。

本当に深い感謝やお詫びの場合、気持ちがあふれて45度以上頭を下げてもおかしくないですよね。

 

 

 

 

相手を敬う気持ちをこめて、相手の立場や状況を思いやって、過不足のない言動をとることが、本当の「ビジネスマナー」。

 

円滑なコミュニケーションにつなげるためにも、型にはまりすぎないように、柔軟に。

 

 

 

 

 

ビジネスマナー講師 三浦貴子

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