六輝・六曜

カテゴリー:ブライダル風景
2017.06.24

仙台は、梅雨の晴れ間、五月晴れ。

きれいな青空が広がりました。

6月の土曜日の今日、ご披露宴の司会をつとめてまいりました。

 

大安吉日。

 

お日柄もよく、結婚式 ご披露宴には、最高の一日でしたね。

 

 

 

この「お日柄」、お天気のことではありません。

大安、仏滅といった、六輝の吉兆をいいます。

ご婚礼の司会をしていると、この六輝によってスケジュールは影響を受けます。

やはり、大安や友引はご依頼が多く、仏滅はご婚礼を控える方が多いですね。

 

 

ところで、この六輝とは、一体どういうものでしょうか。

なぜ、こうして冠婚葬祭で気にされるのでしょうか。

 

 

仏滅には、仏の文字が入っているので、宗教に関係があるのかと思われがちですが、

実はそうではなく、あくまでも験担ぎ、占いのようなものだそうです。

 

鎌倉時代の末に中国から伝わった占いが、

旧暦の日にちをわかりやすくするため、曜日として使われていたことから、六曜とよばれていました。

新暦に以降するときから、旧暦の六曜と、新暦の七曜と区別するため、六輝と呼ばれるようになります。

その、明治時代に新暦に移るときに「吉凶付きの暦は迷信」と政府が禁止しました。

それが、返って民間の興味を集めてしまったようです。

 

いまでも行政をはじめとする公的機関の手帳やカレンダーには、六輝・六曜が印刷されていません。

また、迷信なのだからと、掲載しないように行政指導しているところもあるそうです。

 

 

 

中国から伝わった占いといわれている六曜、

中国では、賭け事の運を見極める占いだったとか。

 

大安は、大いに安し。なんでも上手くいく。

赤口は、血を連想させる赤。刃物に気をつけること。

先勝は、急ぐことが吉。

友引は、共引から転じたもの。引き分ける。

先負は、焦ると負ける。

仏滅は、物滅から転じたもの。物が一旦滅して、新たに一から始まる日。

 

 

たしかに、ギャンブルの香りがしますね。

 

 

 

 

仏教にも神道にも関連がないにも関わらず、

こうして信じられ続けているということは、不安をなくしたいという心の表れですね。

 

 

理由を考えると、験担ぎだから、お日柄にはこだわらなくてもいいかなと思ってしまいそうですが、

民間の俗信とはいえ、日本の社会に浸透した習慣ですので、家族や親族をはじめ周囲の反応など影響は大きいものです。

構わないと意地を張るより、ご家族みんなが安心して笑顔になれる日を選ぶことがいちばんですね。

 

 

ご婚礼でも、お宮参りでも、ご葬儀、法要でも、

万一のときに、あのときこうすればよかったと後悔するよりは、

予め、良い日を選んでおくことが、安心につながるのかもしれません。

 

 

 

 

フリーアナウンサー 三浦貴子

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