人柄検定

カテゴリー:マナー講師
2023.01.08

今日は、面接試験の審査員を担当しました。

 

秘書検定の面接試験です。

今回は、第128回の試験。

歴史がある検定のため、多くの企業からの大きな信用があります。

 

秘書検定の正式名称は、秘書技能検定試験。

社会に出て働く人なら誰でも備えておかなければならない基本的な常識を、

秘書技能という名称に集約して検定問題として出題しています。

1級、準1級では、筆記試験に合格すると、面接試験が控えています。

今日は、仙台で、その準1級の面接試験が行われました。

 

秘書検定で大きく掲げているのは、人柄育成です。

「人柄」のよい人とは、相手に「感じがよい」という印象を与えられる人のこと。

「表情」「態度」「振る舞い」「言葉遣い」「話し方」などの人柄の要素で印象が決まります。

 

実力を発揮することはもちろんですが、

まずは、向かいに相手がいて、その人のことを思いやっているかどうかが大切です。

 

例えば、

声が小さすぎては、相手が集中して耳を傾けないといけなかったり、聞き直さないと理解できなかったり。

声が大きすぎては、相手との距離感や受け止め方への想像力にかけていて、

これもホスピタリティマインドに欠けてしまっていますね。

 

表情や姿勢、所作にも、この人なら安心して仕事を任せられると思わせる信頼感があるかどうかも大切です。

お辞儀であれば、相手への感謝の気持ちが表れているか。

視線をあわせなかったり、雑な体勢だったり、とりあえずこうすればいいでしょうという型だけではないかどうか。

準1級では、服装、髪型は審査に含まれませんが、

あまりにも短いスカートでいらしてしまって、椅子に座った時、ご自身でそわそわしてしまったり、不自然な座り方をして姿勢に影響が出ては、相手が心地よいとはいえません。

また、髪をまとめていないために、お辞儀の後で、ばさばさと頭をふって髪を直したり、いちいち手でかきあげて姿勢を崩しては、相手への敬意ある態度とはいえません。

 

試験といっても、覚えたことをそのまま発揮するだけではなく、

目の前の相手に対しての思いやり、人柄のよさの土台、基盤があるかどうか、

デジタル化の進む中、こうした力は一層重要になってくるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

フリーアナウンサー 三浦貴子

 

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