電話応対
カテゴリー:学生の皆さんと
2023.07.19
今日は、水曜日、短大講師のお仕事でした。
聖和学園短期大学のキャリア開発総合学科で「話し言葉の基礎」の授業を担当しています。
前期15回のうち、今日は、電話応対の回です。
「電話をうける」「電話をかける」2回にわけて行います。
自宅から、Myデモンストレーション電話機セットを持参します。
固定電話の練習は、機材がないとピンときません。
ベルの音、3コールで出るタイミング
保留音と解除
受話器を置くときの音
そして、もっとも基本的な点の確認は、
受話器をあげてから、ダイヤルすること。
実は、ここがスマホと大きな違いです。
「話し言葉の基礎」の時間ですが、この回は、シナリオをしっかり準備しています。
まずは固定電話の使い方に慣れて、自信を持ってもらいたいので。
新卒から3年以内の若者の離職理由の第1位が電話応対でのストレスとききます。
1人1台携帯電話の時代。
自宅の固定電話で親御さんが話すのを聞く機会も減り、
電話の基本的な言い回しや言葉をしらずにきている学生がほとんどです。
例えば、声が小さくて聞き取りづらいときの「お電話が遠いようですが」という言葉を知っている学生は、今日の授業ではクラスに2〜3人でした。
自分から言わないところで問題ないとしても、言われた時に『???』となってしまいますよね。
上司、先輩からの電話応対の不備の指摘は、ほぼハラスメントに感じてしまうようです。
たしかに知らないことを急にやれといわれても無理があります。
固定電話がある時代に育った世代(もちろん私もです)の常識を、押し付けて、今の若者がつらい思いをしないために、毎年この回は熱が入ります。
せっかく厳しい就職活動を経て、入社したのに、電話応対を苦に退職なんて、学生も採用した企業もどちらも残念すぎます。
社会にでれば、幅広い世代とのお付き合い、また、さまざまな感覚のお客さまと接することになります。
現在、メールやチャットツールで、仕事の仕方も大きく変わっています。
新人がオフィスで電話を取らなければいけない文化も変わってくるのかもしれません。
でも実際に、まだまだ仕事で電話は欠かせない今、
かわいい学生のみんなが、こんな小さなことでつまづかないためにしっかり練習しましょう。
電話応対の練習と聞くと、学生は面倒だと感じるかと思っていたので、
先週の授業終わりに「次回は電話応対の練習だから楽しみにしていてね」と伝えたときに、みんながうなづいたのには、軽く衝撃を受けました。
電話が苦手だと感じるのは、こちらの思い込みや、就職してからの環境のせいで、学生たちはそれを知る環境を待っています。
電話応対レッスン承ります。
My電話機持参でレッスンいたします。
ご希望の団体さま、企業さま、どうぞお問い合わせフォームからご相談ください。
フリーアナウンサー 三浦貴子