宮城民謡 長持唄

カテゴリー:ブライダル風景
2017.10.08

今日は、婚礼司会のお仕事でした。

 

今日の会場は、天井の高い大きなお部屋。

会場装花は、白と緑の爽やかな印象です。

テーブルナプキンやチェアカバーはアイボリーカラーで、温かく品のある空間でした。

 

新郎新婦は白打掛と紋付袴のお姿で、長持唄にのせてのご入場。

このお部屋の、厳かでいて穏やかな温かい雰囲気にとてもよく似合っていました。

 

 

宮城民謡 長持唄は、全国に数あるお嫁入り民謡の中でも、とくに美しい唄と言われています。

この唄を聴くと、稲刈りを終えたちょうどこの時期、秋の高い空の下、長持ちを担いだ行列が静かに進んでいく風景が思い浮かんできます。

 

宮城の長持唄に描かれた、お嫁入り喜びと、送り出す寂しさ。

その花嫁の親御さんの気持ちに添うように、宮城の長持唄でのご入場シーンでは、尺八の響きと歌詞を噛みしめ、列席されたお客さまは拍手を控えて静かにお迎えします。

 

新郎の決意と、花嫁の美しさ、お二人の歩みをしっかりと見守ってお迎えです。

暗点の会場を、スポットライトで照らされて、ゆっくりと進む新郎新婦。

お二人が、高砂のお席へ到着され長持唄がやむと、お客さまのお席から盛大な拍手があふれだします。

 

今日のご入場では、これまでに経験したことのないほどの大きな拍手の音がずっと鳴りやみませんでした。

心からの「おめでとう」が、お二人を包んでいました。

 

 

 

美しい宮城の文化 民謡の世界。

こうして受け継がれていくのは、とても素敵なことですね。

 

 

親御さんの心、ご親族の心を、大切に受けとめる新郎新婦。

きっと、ご両親のように温かい思いやりあふれるご家庭を築かれますことでしょう。

どうぞ末永くお幸せに。

 

 

 

 

 

 

フリーアナウンサー  三浦貴子

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