貼らない?貼れない?
カテゴリー:気になる言葉遣い
2019.03.17
日差しは春めいてきたものの、まだまだ寒いですね。
司会の仕事は、寒い現場が多くあります。
屋外だったり、室内でも広いホールの舞台袖だったり、朝一番の冷えきった会場だったり…
そんなとき、助かるのが、使い捨てカイロです。
使い捨てカイロ
私は断然、服に貼らない派です。
貼らないカイロの方が、少し温度も高めだし、
指先や顔、座っているときにはひざの上など、そのときに温めたいところが温められます。
そんな服に貼らないタイプの使い捨てカイロに異変が。
「貼らない」カイロ
「貼れない」カイロ
パッケージの名称に2種類の表現があります。
「貼らない」タイプ。
「貼る」「貼らない」はどちらも一人称が、私。
私が、貼るか、貼らないか。
「貼る」タイプに対して、「貼らない」と。
一方の「貼れない」タイプ。
貼れるか、貼れないか、可否をあらわしているわけで、
貼って使うためのシールが無いことなど機能について伝えています。
「貼るカイロ」より「貼れるカイロ」が一般的であれば、「貼れないカイロ」がしっくりくるのかもしれません。
あくまでも私の勝手な妄想ですが、
「貼らない」カイロには、ちょっと強気な印象が。
シールがついていようといまいと、貼りたくないから、貼らない!…というような。
「貼れない」カイロには、どこか控えめな印象が。
実は貼りたいけれど、貼り付いていられない、
だって、シールもついてないし、くっついているには熱すぎるから…と、どこか切ないような。
ドラッグストアで購入したとき、レジのお姉さんが教えてくれました。
「これは貼れませんよ」と。
はい
今の主流は貼るタイプなのですね。
貼れないカイロ…切ない。
フリーアナウンサー 三浦貴子