女川へ
カテゴリー:司会お仕事日記
2017.08.02
女川町へやってきました。
明日の式典司会のお仕事の前泊です。
カーナビの画面と、実際の道路は大きく異なり、町の道路がどんどん整備されてきています。
ただ、夕方5時を過ぎて現場の工事作業を終えた方々による道路の混み具合をみても、夜中の作業のための明かりをみても、復興への光景はまだまだ震災後から変わりません。
町ひとつ建て直すことは、本当にたいへんなことなんだと実感します。
震災前まで、私は、ここ女川町の石浜でよくスクーバダイビングをしていました。
きっかけは、東北放送の50周年事業「海は誰のもの」で、県内のたくさんの小学校へ訪問したことでした。
そこでご一緒した水中カメラマン、国内ウェットスーツシェアNo. 1、石巻のモビーディックの渡辺信次さんにスクーバダイビングを教わりました。
消防や自衛隊で、水中レスキューのダイバーの指導もなさってきた渡辺さん。
レジャー感ひかえめの水中の時間は、まさに体育会系。
安全を第一に、宮城の海の魅力を教わりました。
三陸 石浜の海の中は、南国の海のようなカラフルな魚は見当たりません。
色は地味ですが、かわいい子がいっぱいです。
手をついた砂地にカレイが眠っていて、お互いにびっくりしたり。
ちいさなイカのカップルが、流されてきたお酒のワンカップの瓶に住み着いて、卵を産み付けていたり。
なかでも、指でつまめそうな、クチバシカジカ、ダンゴウオはかわいくて、かわいくて。
一方で、川に登れず力尽きた鮭の身体に、一瞬でウニが群がって食べ尽くす場面に遭遇したり。
少し波の高い日に潜っては、洗濯機の中に入ってしまったかようにかき混ぜられてぐったりしたり。
グロテスクな水ダコに水中ながら、ボコボコと悲鳴をあげたり。
海から上がって、18リットルのポリタンクのお湯をみんなでかけあって、濡れた髪のままタオルを首にかけ、漁港のそばのラーメン屋さんに入って…
今日、その懐かしいラーメン屋さんの新しくなった看板を目にしました。
よかった。
東日本大地震で、人口の一割もの命が奪われてしまった女川町。
決してその悲しみは癒えたとは言えませんが、皆さん前を向いています。
新しい女川。
素敵な町並みです。
宿泊施設も新たにオープンしています。
今日のお宿もとっても快適。
テレビの前のラグとビーズクッションがいい♪
夏休み。
涼を求めて宮城の海の町へでかけてみるのはいかがですか?
フリーアナウンサー 三浦貴子