つつじ
カテゴリー:おもてなしマナー
2019.04.21
昨日、今日は、東京出張でした。
サービス介助士のお仕事でした。
今回は、鉄道会社の方をはじめ、テーマパーク、スーパーマーケットにお勤めの方など、幅広い業種の方々が参加しての教習でした。
高齢者疑似体験では、身体に重りや関節を固くするサポーターなどの装具をつけて外出します。
そして、一番大変なのは白内障をリアルに再現したゴーグルです。
装具をつけた状態で、コンビニでお買い物をして、水道橋駅を見学します。
教室に戻ってきてからの受講生の皆さんの感想では、
見えない、聞こえない、動けない、怖かった、疲れた、ストレスを感じたなど、高齢者の方々のご苦労に思いを至らせた声が上がります。
こうした気づきから、思いやりある行動につながっていきます。
ただ、今日はこんな感想を述べた方がいらっしゃいました。
「つつじの花がきれいだった」と。
高齢者疑似体験では、白内障ゴーグルで、視界が狭く、ぼやけた世界、
色もふだんとは異なる不思議な視界を作ります。
白内障のなかでも、高齢者の視界の特徴、紫外線の影響による黄色い世界を再現しています。
足元を見て慎重に歩く中、ふと狭い視界に入ってきたのが、つつじの生垣だったそう。
ちょうどきれいな花を咲かせる季節です。
ほとんど色の消えた世界で、
つつじの白が鮮やかだったとの感想でした。
高齢の方の辛く大変なことばかりでなく、こうしたささやかな喜びに気づくことも大切ですね。
思いやりあふれるおもてなしにつながることと思います。
フリーアナウンサー 三浦貴子