鏡開き
カテゴリー:ブライダル風景
2017.02.11
今日、司会を担当した結婚ご披露宴は、和の雰囲気でした。
結婚式は神殿で。
ご来賓の入場も、金屏風の前で新郎新婦がお迎えを。
ご入場のお衣裳は、紋付袴姿の新郎と、艶やかな色打掛の新婦。
お式でご夫婦となった新郎新婦の最初の共同作業は、鏡開きでした。
鏡割り、鏡抜きとも言いますが、結婚などお祝いのお席では「割る」ではなく、おめでたく「開く」とご案内します。
この大きな、お酒の入ったこも樽のお鏡(蓋)を、新郎新婦が木槌を手にして開かれました。
温かいご夫婦の第一歩です。
ところで、この酒樽、こもを巻いたこも樽、なにかを連想しませんか?
今年の干支「酉」の字です。
器にお酒がはいっていて、上には蓋がされていて、
ね、「酉」って、酒樽に見えてきたでしょう?
酒樽に限らず、文字をみると、徳利のように首が細くなっているので酒瓶ともいわれています。
この部首を用いた漢字といえば、酒、醸、酔、酌、酎、酪、配、醤、
さらに、醍醐味、醗酵など。
たしかにお酒にちなんだ意味の漢字が並びます。
そうそう、確定申告シーズン、個人事業主の源泉徴収票にある「報酬」の「酬」の字は、返杯の意味だそうです。
お仕事の対価らしい文字ですね。
今年、酉年のお祝いのお席には、鏡開きの演出がとくに似合いそうです。
穀物や果実が熟して醸されるように、熟成するのが酉の年。
賑やかにお客さまをトリこんで商売繁盛につながる年。
まだ今年も始まったばかり。
パーッと景気よくいきましょう!
フリーアナウンサー 三浦貴子