お餅つき

カテゴリー:ブライダル風景
2019.05.05

今日は、婚礼司会のお仕事でした。

 

ご披露宴のなかば、

新郎新婦は、ウェディングドレスとタキシード姿から、

和装へとお色直しをしてご入場です。

 

色打掛と紋付袴姿の新郎新婦が、

ご列席のお客さまへのおもてなしに選ばれたのは、お餅つきです。

 

ここ、米どころ東北、宮城では、こうしたお祝いのお席や、親族が集まる節目のお席では、お餅がふるまわれます。

 

会場へ大きな臼が運びこまれます。

和食の職人さんたちが、杵をかついで入場。

湯気のあがる炊きたてのもち米をついていきます。

会場からは、杵の動きにあわせて「よいしょっ」と威勢の良い掛け声があがります。

次第に臼の周りには多くのお客さまがお集りです。

 

ここで法被を着た新郎が腕を振るいます。

職人さんから手渡されたのは少し小さめの杵。

新郎は、「いや、こちらで」と、職人さんの持つ大きな杵を手に取られました。

 

お客さま全員の「よいしょーっ」の大きな声に応援され、どっしりとついていきます。

臼の中、もっちりおいしそうなお餅がつきあがっていきます。

会場の皆さまにもお声をかけ、お手伝いをお願いします。

力自慢の会社の先輩、ご親族のおじさまが、さらに力を込めてつきあげてくださいました。

 

 

仕上がったお餅は、デザートとしてお振る舞いです。

 

伊達政宗公が陣中で太刀で枝豆を打ち食べていたことから広まった、仙台名物ずんだもち、

赤い色が邪気を払うといわれている、あんこもち、

黄金色がお祝いのお席にふさわしい、きなこもち。

フルコースのお食事のあとにもかかわらず、

縁起物のお餅はあっというまに皆さんのおなかへ。

 

つきたてのお餅のように、粘り強い、柔らかく、あたたかい家庭を築かれますことでしょう。

 

 

 

 

 

フリーアナウンサー 三浦貴子

一覧へ戻る

pagetop