ジェロントロジー

カテゴリー:おもてなしマナー
2022.06.12

今日は、教習のお仕事でした。

 

サービス介助士資格取得講座の実技教習のインストラクターです。

 

高齢者疑似体験では、

老人性白内障ゴーグル

老人性難聴の再現のための耳栓

関節可動域の制限するサポーター

筋力低下を表す重り

バランスの不均衡を実感するために左右の重りの重さも変えています。

 

 

自分で高齢者の体を経験するなかで、社会的障壁をみつけてもらいます。

 

 

「ここの受付は、照明の明るさが足りない」

「この申し込み用紙は、記入欄が小さい」

「お財布の中の10円玉と100円玉の区別がつかない」

「杖の置き場がない」

「建物のおしゃれを優先して、一面のガラス張りでは、入口がわからないし、危ない」

「小さい段差があぶない」

「手すりがあると安心」

「ソファーがふかふかすぎて立ち上がるのがたいへん」

「視線が合っているかよくわからないし、よく聞こえないから、なんとなく会話をごまかした」

 

高齢者の気持ちになって、姿を重ねて、自分の将来を考えること。

これがジェロントロジーです。

 

 

事物

制度

慣行

観念

 

 

世の中には、社会的障壁があります。

多くの人に便利な社会の作りが、

少数派のだれかの困りごと、障壁になっているかもしれません。

 

若いうちに高齢期について考え、体験し、

その気づきを、駅、お店などの受講者さんそれぞれの職場で、

それぞれの受講者さんが声に出して、改善していくことで、

だれもがやりたいことが安心してできる社会につながります。

 

そして、

今日の気づきが、受講者さんご自身にとっても、

やがてくる自分の高齢期のくらしやすい環境へつながっているのですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フリーアナウンサー 三浦貴子

 

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