振袖ドレス
カテゴリー:ブライダル風景
2017.11.04
今夜は、婚礼司会のお仕事でした。
和のご披露宴。
テーブルには、お母さま手作りの水引や折鶴が飾られています。
新婦の色打掛からのお色直しは、お振袖。
成人式のときにお召しになった大切なお振袖です。
ただし、大きくアレンジをしてお召しになられました。
胸元の開いた真っ白いウェディングドレスに、振袖を重ね、帯を結んだ「振袖ドレス」でのご登場です。
大切なお着物ですから、はさみを入れるわけにはいきません。
お仕立て直しをすることなく、お振袖そのままで、特別な着付けの仕方で、ドレス風にアレンジされました。
思い出深いお着物でのご入場。
チャペルでのキリスト教挙式ではなかったので、お嬢さまと並んでバージンロードを歩くのは諦めていたお父さまへ、突然のお願いです。
サプライズで、お父様さまに腕を組んで新婦のお隣を歩いていただきました。
驚いて、照れたような笑顔でお嬢さまの手を取ってくださったお父さま。
新郎へのバトンタッチでは、しっかりと固い握手をかわして、お嬢さまを託されました。
言葉にしなくても、振袖の柄に、組んだ腕に、感謝の思いのあふれる場面でした。
フリーアナウンサー 三浦貴子