フラガールズ甲子園

カテゴリー:司会お仕事日記
2017.08.11

毎年、フラガールのふるさと、福島県いわき市で開催されている、フラガールズ甲子園、

「文部科学大臣杯 全国高等学校フラ競技大会」。

今年も司会で伺いました。

 

 

この競技大会は、全国のフラガール、フラボーイが高校単位でチームを作り、参加します。

今年の出場は、秋田から鹿児島まで全25校。

全国にこんなにも多くのフラを練習する部活や愛好会があったのかと驚かされました。

 

フラは、ハワイ語で踊り。

柔らかいメロディーにのせて、自然や愛の歌詞を手話で表現します。

 

海沿いの高校の出場がたくさん。

海や星空、自然を眺めて育った生徒たちが多いからでしょうか。

そのなかでも地元いわきの高校のチームは大人数で迫力があります。

 

 

 

この競技大会は、課題曲と自由曲、

二つの演舞の合計得点で順位が決まります。

 

 

課題曲は、フラ。

「月の夜は」「Lovely Hula Hands」「My sweet pikake lei」「Aloha Hula」の4曲から一つを選択して、基本の振り付けの通りに踊ります。

 

自由曲は、タヒチアンダンス。

全ての高校が、共通の大会オリジナル曲「オテア」を、タヒチアンダンスの基本ステップを取り入れて自由な振り付けで踊ります。

 

 

衣裳やメイクも高校生の大会らしく、詳細まで規定があるんですよ。

たとえば、フラでのお腹の露出の禁止や、タヒチアンでのココナッツブラの単体での使用禁止。

パウスカートやパレオの長さは膝上下10センチ以内。

ネイルカラー、アクセサリーの禁止。

 

 

また、タヒチアンの場合は、古来、草木染めで衣裳が作られていたことから、使用できる色も決まっています。

赤、ベージュ、オレンジ、黄、黒、白、茶は、可。

青、水色、ピンク、紫等は、使われてこなかったことから、審査にも影響があるようです。

なんといっても審査員には、現地のダンサーや指導員がいらっしゃいますので、日本人審査員だけではない本物に近いセンスが求められます。

 

 

 

 

 

 

そして、やはりクラスメイトや家族の応援にも熱が入ります。

指定席の会場は満席。

真剣勝負に、喜び、悔しさ、多くの努力の結果の涙があふれていました。

大会の様子は、隣接会場でのパブリックビューイング、インターネットのライブ配信、さらに、福島県内ではテレビでの生中継が入る等、注目度の高さにも納得です。

 

 

 

 

責任重大なのが、結果発表。

今年は、大会会長や審査員長ではなく、私がすべての結果を読み上げることになってしまいました。

昨年も、この瞬間に歓声と落胆の声が混じって会場に涙があふれたのを目の当たりにしています。

 

一番辛いのが、2位の発表。

優勝を逃したチームに、「おめでとう」と言うことがこんなに辛いなんて。

 

 

 

 

今年の優勝は、福島県立好間高等学校でした。

2013年に創部された、14人のいわき市のチームです。

参加人数は3人から30人までが条件の大会で、14人という人数は、地元いわきのチームとしては少ない方。

一人ひとりが魅力的で、そしてチームとして一団となった姿も息をのむほどでした。

 

 

 

どのチームの最高の演舞、高校野球同様に暑い夏でした。

 

 

この大会は、まさに甲子園の文字がぴったり。

きびきびした行動や、元気な挨拶に、運動部、体育会の熱い気迫を感じます。

そして、キュートで明るい笑顔、高校生らしい清々しさと健康美に引き込まれた一日でした。

 

 

 

 

まだまだ歴史の浅い学校にもチャンスがある競技です。

これからもっともっと参加校が増えるといいですね。

 

 

 

 

 

 

 

フラガールズならぬ、フラボーイズも増えています。

なぜかアナウンス席の隣にも、懐っこいフラ男子が。

あ、このときの衣裳はタヒチアンダンスですね。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、フラは、ハワイ語で踊りのことですから、フラダンスというと、踊り踊りになってしまうので、フラと表現するのが正しいそうです。

ちょっと省略してしまったようで違和感がなくもないのですが。

 

 

 

 

 

 

フリーアナウンサー 三浦貴子

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