希望の星
カテゴリー:おもてなしマナー
2021.06.03
今日は、就労支援B型事業所「希望の星」へ。
視覚障害に特化した福祉事業所です。
このたび、音訳のお手伝いをさせていただいたご縁で、作業所におじゃましました。
皆さんが、今日は、チラシや封筒に貼る点字シールの作成をしています。
指先で点字を読み取るのは、至難の技。
指先の皮が柔らかい状態でないと読み取れません。
先天性や小さいころに失明した視覚障害の方は、幼い頃に練習を重ねて、点字を使いこなしています。
でも、それができるのは、ごくわずかの人。
1割程度だとか。
それ以外の視覚障害者は、点字を読むことはできないので、
街の中で、「点字があるからわかるでしょ」といった心の壁は取り払わなければなりませんね。
さらに、点字が読める方でも、例えば、盲の方であれば、
初めての場所では、そこに点字があるかどうかもわかりませんよね。
点字は万能ではないこと。
こうした気づきもノーマライゼーションの第一歩。
さて、写真の封筒は、こちらの施設を利用している皆さんのお手製です。
点字を打った紙に、利用者さんの絵を添えて、封筒にしています。
点字のぶつぶつが味があって、素敵な封筒です。
今回の音訳の作業では、皆さんとチームの一員として、お仕事をご一緒させていただいたこと、たいへん勉強になりました。
フリーアナウンサー 三浦貴子