大人婚

カテゴリー:ブライダル風景
2017.04.02

 

今日のお仕事は、婚礼司会でした。

 

今日の新郎新婦は、私と同年代。

大人のご婚礼宴席でした。

 

ご家族、ご親族の中には、お年を召した方が多いということで、新郎からお願いされたことがありました。

 

 

一つ、耳の遠い方がお出でになるので、ゆっくり低音で話すこと。

 

二つ、目のご不自由な方もお出でなので、情景のわかるように表現すること。

 

 

 

開宴前、いつもより低めの声でのマイクテストをして、スタンバイ。

 

 

人は、50代のころから、4000Hz以上の高音が聞き取りにくくなるそうです。

これは、内耳にある感覚細胞や神経線維が劣化してしまうからだとか。

60代からは、会話でも高音が聞こえづらくなり、

女性よりも、男性のほうが、こうした聞こえづらい状況がが出てくる可能性が高いそうです。

 

 

情景がわかるようにという点では、学生時代、ラジオの生放送の中継で鍛えられました。

言葉で、色、温度、触感、香り、味・・・音だけでは分からないことを表現しなさいと、教わりました。

おかげさまで、こうした宴席でも、言葉の選び方で活かすことができます。

 

 

ご婚礼司会は、主役の新郎新婦をお祝いする気持ちを皆様と共有します。

会場にお集りになるのは、お二人のこれまでの人生を支えてきてくださった大切な方ばかりです。

ご列席のすべてのお客さまが、ひとつのお気持ちでお祝いできますように、司会者は、そのお席にあわせて、声の表情、トーン、早さ、皆様に伝わっているか目と心を配ることが大切ですね。

 

 

 

 

 

 

 

そうそう、余談ですが、

ご年配の方々が、高音が聞こえづらいということは、

コソコソ、ヒソヒソ、低音での内緒話は、意外と聞こえやすいのだとか。

内緒話、心当たりのある方、いませんか?

気をつけましょうね。

 

 

 

 

 

フリーアナウンサー 三浦貴子

 

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