ご家族婚
カテゴリー:ブライダル風景
2020.04.29
思いもよらぬ春となりました。
春のご婚礼は、感染症予防のため、
大勢ののゲストが集うことをひかえる傾向が。
今月の結婚ご披露宴は、お日にちを伸ばされたり、
また何組かは、ご家族婚として承りました。
ご家族婚といっても、本当にお父さま、お母さまと、新郎新婦のみ。
結婚式を楽しみにしていた、おじいさま、おばあさまも、ご兄弟さえご列席ではありません。
およそ100人のご列席予定だった会場に、新郎新婦をあわせて6人。
司会も十分な距離をとって。
6人でのご宴席。
でも、親御様との温かい絆を味わえるかけがえのない時間のように感じました。
あるご両家では、伝えたいおふくろの味はポテトサラダと教えていただいたり、
あるご両家では、お2人のお名前の由来を教えていただくなかで、
お2人の誕生の瞬間の親御様のお気持ちをきかせていただいたり
また、あるご両家では、お父さまの口から、お母さまとの出会いについてのお話が出てきたり
大勢のゲストをお迎えしてのご婚礼では、両家の親御様のお席ははなれていて、
親御様のお声を聞く機会は、結びの新郎のお父さまの謝辞くらいですよね。
そう思うと、ここまで深くご両家の結びつきを感じられるご婚礼は、貴重な機会。
あるご宴席での結びのお父さまのごあいさつでは、
新郎新婦へ、「大きな決断をしてくれてありがとう」と。
一度お招きした大切なお客さまに、
キャンセルのご連絡をするのは、本当に苦渋の決断でいらしたはずです。
きっとこのの思いは、ご家族の大切な一日として温かく刻まれたことでしょう。
いつか、あの日は、こうだったねと振り返って笑顔で話せるはずですね。
フリーアナウンサー 三浦貴子