大先輩

カテゴリー:司会お仕事日記
2017.04.28

私の司会の原点は、東映の戦隊ヒーロー、仮面ライダーのステージショーのお姉さんです。

 

 

戦隊ヒーローでは、シリーズ12作目の超新星フラッシュマンで練習し、光戦隊マスクマンからステージに。

超獣戦隊ライブマン、高速戦隊ターボレンジャー、地球戦隊ファイブマン、鳥人戦隊ジェットマン、恐竜戦隊ジュウレンジャー、五星戦隊ダイレンジャーまでは、現役で。

そして、忍者戦隊カクレンジャーから、シリーズ22作目の星獣戦隊ギンガマンまでは、OGながら、自分のことをお姉さんと言える限りは、機会があればお手伝いをしてきました。

 

 

新人で練習をしていたころ、練習会では、もちろんお客さんがいるわけではなく、子どもたちがいるわけでもなく、先輩たちに向かって「みなさーん、こーんにーちはー!」

ステージに立つ以前、一体どこまで元気よく話すものなのか、あまりピンときていませんでした。

 

 

そんな中、事務所で参考にとみせてもらったのは、後楽園ゆうえんちの野外劇場の映像。

ジェットコースターを背にした大きなステージ。

ステージは高さもあって何段も重なり、扉もたくさん。

 

元気いっぱいに飛び出して来たのは、お姉さん・・・ではなく、お兄さん!

「みい〜んなあ〜〜〜〜っ、こお〜〜〜〜んにい〜〜〜〜ちわあぁぁぁ〜〜〜〜〜!!!!!」

体全体で声をだしてのごあいさつ。

衝撃でした。

 

そのお兄さんは、後楽園ゆうえんちの名物司会者 ヒロちゃんです。

 

それから、先輩たちと訪れた後楽園ゆうえんちでは、生のヒロちゃんの迫力に夢中になりました。

まだまだ司会のたまごだった私は、ヒロちゃんの姿に、ここまで全力で務めるものだと教えてもらいました。

 

 

 

 

 

後楽園ゆうえんちの戦隊ヒーローショーの舞台が、野外劇場、スカイステージから、東京ドームシティアトラクションズのシアター Gロッソに移るまで、

ずっと司会をつとめてきた、大先輩ヒロちゃんが、永眠されたそうです。

 

 

 

 

 

後楽園のショーの最後は、「ばいばーいっていっちゃうと、もう会えなくなっちゃうみたいだから、ヒロちゃんがせーのっていったら、大きな声で、またねーっていってくださいね」

ヒロちゃん、おなじみの台詞です。

 

みんなの気持ちをひとつにした、全力投球のステージ。

あんなに喜怒哀楽を全身で表して大声を出すお仕事を請けることもなくなりましたが、

ヒロちゃんの姿に教わった、お客さまとしっかり向き合う気持ちは、どんな司会を務めていても変わりません。

 

 

ヒロちゃん、ありがとうございました。

そして、

まあぁ〜ったねえぇ〜〜〜!

 

 

 

 

 

フリーアナウンサー 三浦貴子

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