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仙台で、楽しい芸術展が開催されています。

「Art to You! 東北障がい者芸術公募展」です。

 

写真は、本番前、マイクテストの様子です。

このあと、奥山市長をはじめ、会場いっぱいのお客さまを迎えて、四日間の芸術展の開会式が行われました。

 

 

この芸術展には、なんらかのハンディをもって社会生活を送っている方々で、東北で暮らしているか、東北出身の方々の作品が集まっています。

 

絵画や彫刻といったジャンルを超えて、作家さんの内から涌き上がってくるそのものが形になった作品が並んでいます。

 

「芸術作品はこうでなくてはいけない」

「道具はこれをこうしてつかう」

「美術展に出展する作品といえば、まじめに品よく」

そんな概念があるとすれば、それこそ可笑しくなってしまうほど自由です。

 

 

例えば、

 

 

きれいな風景のなかを走る鮮やかな黄色の電車の絵。

それが描かれているのは、なんと辞書。

800ページすべてに、同様に丁寧な絵が描かれています。

どれだけの時間を費やしたのでしょう。

 

 

大きな書。

太い筆で力強く書かれている言葉は、

「テレビみるぞ」

なんてまっすぐな意思表示。

 

 

お祭り縁日などで見かける大きな紅白幕。

その大きな横断幕の白い部分にだけびっしりと細かく花や魚の絵が。

天井からつり下げられた大きな作品は迫力がある一方、近くでもじーっと見入ってしまいます。

 

 

これだけ作家さんの姿、人柄が目に浮かんでくる美術展は初めてです。

ひとつひとつの作品の中に、奥行きの深い世界がひろがっています。

社会全体でこうした価値観に触れることで、

心の垣根がなくなり、心のバリアフリーにつながるのでしょうね。

 

 

 

三回目の今回の応募総数は680点。

その中の、一次、二次の審査を通った作品146点と、北海道、新潟からの招待作家さんの作品が、

せんだいメディアテークの一階オープンスクエアに展示されています。

 

さらに、来場者の皆さんのアンケート形式の投票で、オーディエンス賞がきまります。

想像の枠をこえた作品ばかりの世界に圧倒されて、一つを選ぶのは迷ってしまいますよ。

あなたならどれに投票するでしょうか。

ぜひ、迷いに行ってみてください。

 

 

第三回　Art to You! 東北障がい者芸術公募展

せんだいメディアテーク　１階　オープンスクエア

2017年7月6日(木) 〜　9日(日)　10:00~19:00

入場無料です。

 

 

 

 

 

 

フリーアナウンサー　三浦貴子