虹色
カテゴリー:言葉を紡ぐ
2017.07.18
夏の空、雷、土砂降り。
夕方、窓の外が赤くなっているのに気がついて、外に出てみると、油絵のような雲。
虹色の雲。
日本の伝統の色「和色」の「虹色」とは、淡い紅色のことです。
ちょうど、この空のような色。
虹色というと七色の鮮やかなラインを思い浮かべそうですが、
和色の虹色の由来を調べてみると、もう少し柔らかいイメージでした。
淡い紅色は場所によって、
紫がかった青にみえたり、橙がかった黄にみえたり。
虹の色が見え隠れしているようだから。
パキッと七色ではなく、ふわっと七色なんですね。
夕暮れ時。
雨上がりの虹が雲にとけこんだような色。
暑さも少し和らいで、ふんわりした気持ちになれました。
フリーアナウンサー 三浦貴子