清々しい?爽やか?
カテゴリー:気になる言葉遣い
2017.04.04
今日は、二十四節気のひとつ、清明。
すべてが明るく、清らかで、すがすがしいころ と言われています。
清浄明潔の略で、青空が眩しく、気温も上がってきて、
清々しいという表現がふさわしい気候になってくるころです。
気持ちのよい春の晴れた青空を見上げたとき、
どのように形容するでしょうか。
清々しい(すがすがしい)
爽やか(さわやか)
長閑(のどか)
麗か(うららか)
どれも合いそうですが、「爽やか」は、俳句の歳時記では、秋の季語なんですね。
空を見上げて表現するには、秋に使う方がふさわしいようです。
これから、杜の都仙台が最も美しくなる新緑の季節に向けては、
初夏の季語「清々しい」が似合いますね。
まだ肌寒くて、初夏と呼ぶには早く、もっと春らしさを味わいたいときには、
「長閑」「麗か」が合いそうです。
言葉は時代で変わるので、まったく間違いとはいえませんが、
「知らないで使うより、知っていて合わせられる方がいい」と、
これも、アナウンサーの先輩から教わった大切なことのひとつです。
フリーアナウンサー 三浦貴子