点字ブロック
カテゴリー:おもてなしマナー
2020.12.11
昨日、今日は、インストラクターのお仕事でした。
サービス介助士資格取得講座の実技教習です。
今日の受講者の皆さんは、鉄道のお仕事に携わる新入社員の皆さん。
教習の中では、障害のあるアドバイザーに直接お話をきく対話の時間があります。
日ごろ感じている不便なことや、お手伝いの仕方で望むことなど、質問があがります。
今日のアドバイザーは、視覚に障害のある女性です。
受講者のお一人からでた質問、「駅で怖いと思うことは…」に対して、
ホームの「黄色い線」について答えが返ってきました。
視覚障害者誘導用ブロック、いわゆる点字ブロックです。
駅のホームに敷設されているのは、内方線付き点状ブロック。
まっすぐ進める線状ブロック、一旦停止の点状ブロックの二種とは異なる、ちょっと特別な形状です。
危険な線路側に点々が、安全なホーム側に線が一本。
確かに、どちらが内側かはわかります。
でも・・・
ホームの中でもとくに線路側ギリギリに敷設されていますね。
考えてみれば、そこを白状をついて歩くなんて、見えていたとしても怖いことです。
列車到着時のアナウンスでは「危険ですので黄色い点字ブロックの内側までお下がりください」と言っています。
そんな危険なところを歩かされているということですよね。
ホームドアの設置が進んでいるとはいえ、まだまだ大きな駅に限られています。
もっと安全な対策を考えていかないと、怖い思いをする方が多くいるはずです。
障害のある方が一人でも外出できる、やりたいことが自由にできる、自立支援のためにも、気づいて改善することが大切。
すぐに物理的な改善がすぐには難しいことがあったとしても、
優しいお声がけ、その場面で相手の望むお手伝いで、
安心へつなげることができるはずですね。
若い鉄道職員の皆さんに、こうした気づきをどんどん反映していっていただけますように
フリーアナウンサー 三浦貴子